| コラム 「ウェルネス×OEM」 | ||
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| (10) ウェルネスの観点から考えるお茶のOEM | ||
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「効くから飲む」のではなく「その時間が心地いいから続く」。お茶はそういうウェルネス商品です 前回、売り場がサステナブルからウェルネスへ動き始めている話をしました。ウェルネスといっても特別なことではなく、「体にいいことを無理なく毎日に取り入れる」、その積み重ねのことです。 「なんとなく疲れが抜けない」「眠りが浅い」。病名のつかない不調を、薬ではなく日々の食事や飲み物でゆるやかにケアしたい。そんな声の受け皿のひとつが、ハーブティーをはじめとするお茶のOEMです。今回は第一弾として、もっとも始めやすい「お茶」を取り上げます。 なぜサプリは続かず、お茶は続くのか ウェルネス商品がうまくいかない理由は、たいてい「効かなかった」ではなく「続かなかった」です。引き出しの奥で眠るサプリを、誰しもひとつは持っているはずです。健康商品の競争相手は他社ではなく、「続かなさ」なのです。 ではサプリはなぜ続かないのか。人はサプリを「効き目」を期待して買います。ところが体感できる変化はわかりにくく、飲み続けても手応えがない。すると「これ、意味があるのだろうか」と疑問がわき、そのまま離脱してしまう。効果が見えないことが、そのままやめる理由になるのです。 お茶などの嗜好品は、サプリとは異なります。 お茶の価値は、飲んでいる最中の「ひと息」にある お茶を飲むとき、人は効き目を期待しているわけではありません。お湯を注ぐと香りが立ちのぼり、湯気越しに色が広がる。温かいカップを手にして、ゆっくり口に運ぶ。その数分のあいだに、気持ちがふっとほどけていく。この飲んでいる最中のリラックスそのものが目的であり、価値です。 だから、目に見える効果がなくても離脱しません。「効くから飲む」のではなく「その時間が心地いいから飲む」。心地いいから続き、続くから結果として体にいい習慣になる。サプリが越えられなかった「継続」の壁を、お茶は心地よさの力で軽々と越えていきます。 ハーブティーやフルーツティーなどの体に良さそうな商品が販売されているのも、まさにここです。香りと色で気分を切り替えられる、その体験価値が、いま選ばれる理由なのです。 ハーブ・フルーツティーが選ばれる、もうひとつの理由 体験価値に加えて、ハーブティーやフルーツティーには実用面の強みもあります。 飲める時間が広いこと。カフェインを控えたい夜にも飲めるので一日の登場回数が増え、習慣として根づきやすくなります。 そして素材そのものが意味を持っていること。「カモミールで休息」「ジンジャーで温め」「ハイビスカスでめぐり」。効能を声高に語らなくても、素材を選ぶだけでウェルネスの物語が立ち上がります。この「意味で選ばれる」設計ができると、価格だけの勝負から抜け出せる。同じ一杯でも、ただの飲み物ではなく「自分をいたわる時間」として届くからです。 ここに地元の野菜や果物を混ぜると、独自性が一気に出ます。乾燥させた人参やごぼう、ゆずやりんごをブレンドした「野菜・果物のお茶」は、他社が簡単には真似できません。ただし野菜茶には「飲みやすさ」の壁がある。軽い焙煎で香ばしさを足したり、酸味のある果実と組み合わせて角を取り、数種をブレンドして毎日飲んでも飽きない一杯に設計するのがコツです。 よくあるウェルネス茶の事例 ご相談を受けていて多いのが、次のようなウェルネス茶です。 働く人向けの「休息のお茶」。デスクに置いて夕方や残業前に一杯飲むイメージで、ノンカフェインで香りによって気分が切り替わるタイプが好まれます。本人が買うだけでなく、福利厚生として置く企業も増えています。 自社農園や地域素材を使った「ご当地のお茶」。その土地でしか作れないストーリーがあり、贈答や観光のお土産として喜ばれます。 ギフトや体験用の「フルーツティー」。見た目が華やかで香りも豊か、贈り物としての満足度が高いタイプです。誰に、どの場面で飲んでほしいか。これを先に決めると、素材も形も価格も自然と絞られていきます。 つくるときの本当のハードルは「形」にある お茶OEMの本当のハードルは、実は中身よりも「形」、つまりティーバッグや粉末といった仕上げの形状にあります。 三角ティーバッグは茶葉が水中で躍るので、ハーブや刻んだ乾燥野菜のような大きめの原料に向きます。スティック状の粉末はお湯でも水でも溶けるのでオフィス需要に強い。ギフト用の小袋は贈答や少量の体験用に向く。どの形を選ぶかで、売り場も価格も変わります。さらに個包装にすれば、衛生面でも配りやすさでも有利になり、サンプリングにも使えます。 ただ、この充填・パッケージまで一社で抱えるのは、中小企業には重い負担です。弊社Agritureでは、乾燥素材のブレンドから小袋・ティーバッグへの充填までを小ロットで請けています。いきなり数千本を作るのではなく、最小100gで配合を数案試作し、選ばれた一案を100袋単位で世に出し、売れ筋だけを本生産へ上げる。リスクを刻みながら商品を育てていけます。 試作で気をつけたい、3つの落とし穴 試作段階で気をつけたい点が、大きく3つあります。 まず香り。乾燥や保存の過程で香りは飛びやすいので、開封した瞬間にいちばん良い状態になるよう設計します。 次に見た目。野菜や果物を混ぜると抽出時に濁りや沈殿が出ることがあり、ティーバッグの素材や原料の粒度で印象が変わります。 そして濃さのばらつき。お湯の量や蒸らし時間で味がぶれるので、淹れ方の目安をパッケージに一行添えるだけで満足度が上がります。 飲んでいる最中の心地よさは、こうした細部で決まります。 難しい制度は、いりません お茶でウェルネスを打ち出すのに、機能性表示のような難しい制度は必ずしも要りません。ここでいうウェルネスは、薬のように「効かせる」ものではなく「体にいいことを毎日に取り入れる」発想だからです。 一般のお茶のままでも十分に戦えます。「休息」や「温め」といった文脈を素材に背負わせるだけで、棚は動きはじめる。届け出や審査の前に、まずは一般食品として小さく出し、手応えを確かめてから次を考える。その順番で十分ですし、初期投資も抑えられます。制度は、商品が育ってから検討すればいい。 Agritureで起きていること 実際、弊社にも「働く人向けの休息のお茶を」「自社農園の果物でフルーツティーを」「野菜ミックスでお茶にもスープにも」というご相談が増えています。共通するのは、いきなり大ヒットを狙うのではなく、まず続けてもらえる一杯から始めたいという発想です。 一杯のお茶は、いちばん小さく始められて、いちばん長く続くウェルネス商品です。毎日消費されるからこそ、次の一手にもつながる。お茶で接点ができれば、同じ素材を使ったスープや粉末、季節のギフトへと無理なく品ぞろえを広げられます。最初の一杯は、その後のシリーズ全体の入口になります。 次回は、この「体にいいこと」を贈る・配る場面へと広げてみたいと思います。 お茶OEM:https://agriture.jp/tea-oem/ 小袋充填OEM:https://agriture.jp/package-oem/ ノベルティの窓口:https://novelty-oem.com/
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