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皆さん、こんにちは。リライズコンサルティングの南口です。
本日は現在増えている「業務用通販」について。
コツコツ積み上げ新たな販路作りに成功している、とある洋菓子製造卸会社についてご案内します。
ある洋菓子製造卸業A社は、喫茶店などへの洋菓子の卸を関西に特化し行っていました。いわゆるルート営業と自社トラックでの配送をするスタイルで関西でシェアを拡大していました。ですが、喫茶カフェ業態が、製造の内製化が進んでいたり、いわゆる準喫茶と呼ばれるパパママストアが後継ぎも無く閉店したりと、先行きは明るくありませんでした。
商品には定評があり、一度試食をしてもらえればかなりの高確率で受注が決まっており自信はありました。ですが、カフェのスイーツ内製化や閉店となると、そもそも味以前の問題です。
既存事業の拡大、既存商圏内への商品サービスの付加、既存商品の商圏外への販路拡大など様々な方針を検討する中で、「既存商品の商圏外への販路拡大」、つまり今の関西という商圏より外へ向けて顧客を獲得していくことに決めました。業務用通販事業への参入です。
通販というと「個人向け」のイメージが強いですが、飲食店など個店に向けた業務用通販、業務用ネット通販で全国に顧客を持つメーカーや卸は珍しくありません。
HPを整備、WEBマーケティング、アナログマーケティングを実施、検証を繰り返しながら、関西より外のユーザーへアプローチを続けました。もちろん順風満帆な船出ではなく、いろんなトラブルもありましたが、徐々に形が出来てきて、ようやく月250万円ほどを安定的売上となる事業となりました。
始めはHPなんかから問い合わせが来て受注につながるのか、県外からわざわざ大阪の自社に頼む人なんかいるのか、と多くの不安がありましたが、今後はさらにHPをアップデートし、販促を積み増し、成長スピードを加速させていく段階にきました。
もう8月も終わり残り4か月。早いもので1年の3分の2が過ぎました。
日本でもコロナとの付き合い方も徐々に変わってきている様に感じますが、感染者の絶対数がいまだに多いことで、やはり不安層にとっては「コロナ前」には戻れずという様相。
飲食マーケット(7月:一般社団法人日本フードサービス協会)も、全体としては、夜業態の飲食店がコロナ前の53%と他の業態と比べて戻りが格段に遅くなっています。
http://www.jfnet.or.jp/files/getujidata-2022-07.pdf
■業務用
対料飲店向けについては、現状のリアルへのリベンジ消費とも言える支出の寄りを見れば恐らく昨年よりはプラスになるでしょう。居酒屋なども年末でしっかりと売り上げを作りたいという想いをお持ちでしょう。ただ、濃厚接触者や無症状感染者の待機制度次第で、「売りたいとき」に人手不足の不安、懸念から思い切って販促が出来ない店舗も多いと聞きます。
そうなると、
・人手がかからない、依存しない商品メニューが出来る
・通販やテイクアウトメニューが手軽に開発できる
・贈答商品として販売し、店舗外売上を作ることができる
などの提案が出来ればOEMやメーカー、卸側から見ればチャンスです。
ご支援先でも、全国的にも有名な高級料飲店から年末カタログの掲載商品にとOEM相談が来ました。自社は人手不足で製造が追いつかない、自社のブランドを活用して店舗の外の売上を作りたい、との相談です。高級飲食店も積極的に外注を探しています。もし私が対応可能だったら本OEMコムでも、自社はそういった高付加価値、高級店への実績をPRするでしょう。笑
■個人向けEC市場の年末予測
総務省が発表する家計調査という統計データで、1世帯あたりにおけるインターネットショッピング支出額の調査結果があります。22年6月、「インターネットショッピングで食料品への支出」が前年比103%と引き続き成長であることは変わりないのですが、その伸び率が鈍化しました。22年3月は前年比122%、4月、5月は同じく114%でしたので、やはりリアル支出へ消費が寄っている事が垣間見えます。
となるとこの冬は、「市場成長率<ショップ増加率」となり、繁忙期でしっかり売れるショップとそうでないショップの明暗がはっきりと分かれることになるでしょう。
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