皆さん、こんにちは。

リライズコンサルティングの南口です。

年末繁忙期前半の11月は軒並み厳しい市況。父の日同様に１２月の揺り戻しに期待

１１月が終わり師走。今年も食品マーケットにおける最大の繁忙期１２月が到来。

１１月を終え、日々のコンサルティングを通じて見えてきた「EC市場の今」をお伝えします。

EC市場に於いてお歳暮、クリスマス商戦など年末商戦について、１１月は軒並み厳しい市況。大手モールに於いてお歳暮やクリスマス関連の集客状況が前年比2ケタ割れ。中でもクリスマスケーキは割れ方が大きく、そのまま流通額とイコールではないものの、検索が前年比半減というワードもあるくらいです。

前半苦戦は、今年の父の日でも同様に発生。後半の揺り戻しに期待。

今年の父の日もこの流れでした。市場規模が大きい父の日は、仕掛けや販促期間が長かったりするため、５～６月を1つのターム（期間）として売上を管理します。２０２３年５月末時点、父の日前半が終わった時点で、市況は前年比５０％と大きくダウンしていました。その後６月に父の日需要が一気に戻り、結果５～６月と期間で見れば、ほぼほぼ前年比並みという結果に落ち着きました。今年は母の日が比較的遅く、立ち上がりが不利な暦回りも相まって５月が大きく苦戦し、６月で揺り戻すという結果となりました。

まだ参入後間もないショップであれば、そこまで大きな市況の影響を受けませんが、ある程度シェアを持っているショップは、市況の影響を大きく受けます。

これを踏まえ、自社の現状把握を行い、評価を行いましょう。１１月終えた段階で計画達成しているショップは、１２月さらに好調になることが期待できます。１１月が現状前年比を少し割っていたとしても１２月に揺れ戻しで取り戻し、１１～１２月トータルで見れば前年超えも十分に期待できます。

１１月が完全不発だったショップは、前年比で大きくプラスは難しくなりますが、まだまだ今から取り戻せるチャンスはあります。やり切れていなかった施策、ブラッシュアップできる施策が無いか確認し、あれば必ず実行しましょう。

直近のＥＣニュース

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◆【楽天市場のお歳暮・クリスマスギフト】「自家需要」「手土産需要」に加え、自分を労る「ご褒美需要」も高まると予測

https://netshop.impress.co.jp/node/11541

年末商戦と言えば、お歳暮を中心としたギフト商戦です。お歳暮市場は全体としては漸減傾向です。その一方で、自家用や近しい親類友人との場への手土産需要が伸びています。またバレンタインで見られた「自分へのご褒美需要」も、年末にその傾向が見られるとのレポートです。日頃の労いに自社の商品サービスの相性が良ければ、年末にもメルマガやSNSなどで提案してみても良いでしょう。

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◆「配送を急がないオプション」の利用意向は87%。約7割が「送料がネックで購入を諦めた経験あり」

https://netshop.impress.co.jp/node/11522

ＡｍａｚｏｎＰｒｉｍｅや楽天のあす楽など即納体制が取れるか否かはＥＣの売上に直接影響します。

一方で２０２４年問題が一般消費者の耳にも入る様になり、「急がない意思」というのもまだわずかではありますが、ＥＣで実装され始めています。この二極化はより一層広がっていくでしょう。まずは自社の受注処理の効率化、仕組化を進め、個別の「発送」に対応できる体制を整えていきましょう。

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◆男性の４割超がスキンケアに関心も、ＥＣの利用率は女性の４分の１【男性の美容への関心＋購買行動調査】

https://netshop.impress.co.jp/node/11512

このニュースは、食品業界とは直接関係なさそうな見出しです。ただ、「男性の「美」への消費」は年々拡大しています。つまり、これまでは女性をターゲットにしたマーケティング活動でしたが、男性向けも今後は必要になってくるわけです。東急ハンズでも男性向け美容グッズコーナーは常設されています。恐らく近い将来、男性向けの「コラーゲンたっぷり〇〇」の様な食品が販売されることになるでしょう。

自社の製品が「女性の美容」と相性がよい企業の方は、是非、「男性向け」も実施していきましょう。

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