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レポート53 / タイは日本食のマーケットである
 
 
     
 



皆さん、こんにちは。

南口です。

 

現在、食品メーカー様向けに海外販路を開拓するためのプラットフォームを準備しています。やはり、多くの経営者様の頭の中に海外販路はあるものの、具体的に取り組んでいる企業は極めて少数ではないでしょうか。私も普段、経営者と経営相談をさせていただく際、必ずと言ってよいほど「海外」というキーワードが出てきますが、その構想に対して具体的な行動をしている経営者は極わずかです。

 

海外は、いわゆる「緊急ではないけど、重要案件」であることがほとんどです。喫緊の課題は、様々な人の問題解消やコスト値上がり対策であり、海外は「いつかできたら良いなぁ」といった感じです。

 

そんな経営者の皆さんでも「海外販路開拓」のための第一歩が踏み出せるサービスを目指して、準備を進めています。

 

その準備の一環で、頻繁にタイを訪問しています。

 

 

結論から言いますと、日本食製品の販路として「タイ」の可能性を感じています。

 

まだ、多くの日本人が、タイに対して誤ったイメージを持っている!!

 

私が初めてタイに行ったのは約10年前。当時と比べて為替は全く変わり、タイバーツに対しても円安が進行しています。10年前はバーツおよそ3円程度だったのが、今では4.3円前後、月は4.2円だったので、ここ2〜3カ月でも対バーツに対して4.3円強と数%進行しています。

 

アメリカのコンサルティング会社マーサーが月17日に発表した世界大陸226都市を対象にした2024年の駐在員の生活費についての都市別ランキング「Cost of Living City Ranking 2024」があります。このランキングは住居費、交通費、食料、衣類、日用品、娯楽費など200以上の項目について、2024年3月現在の米ドルベースで比較(ニューヨークの価格基準)したものです。

 

位は香港、位はシンガポール、東京は49位(前年から30ダウン)でした。以下、少し離れますが、129位バンコク、131位マニラ、146位大阪、154位横浜という結果でした。

 

僅差と言えば僅差ですが、もはや大阪よりもバンコクの方が上回っています。つまり、駐在員にとって大阪よりバンコクの方が「お金がかかる」という意識だということ。

 

実際私もバンコクのショッピングセンターなどの不動産周りを見て驚きました。もちろん外国人価格など色々な要素は含まれていますが、坪単価数万円はザラでした。大阪の繁華街でも、ど真ん中でないと付かない値段です。つまり地価から見ても、大阪<バンコクということです。バンコクについては局所的なものなので、一本路地に入ったり、ショッピングモールから外れると急に下がったりしますが、常夏のタイでは人は外をあまり歩きませんから、余計に人流が集中してしまうわけですが。

 

 

また、バンコクには日本の飲食店が多く出店しています。タイ人オーナーの店、日本人がメインの店など、経営母体は様々ですが、ジェトロの資料によると、2023年における日本レストラン数はタイ全土で5,751店、バンコクだけで2,602店存在するようです。また、同調査レポートによると、外国料理で最も人気のある料理が「日本料理」であるなど、「日本の食」に於いてタイ市場が魅力的であることはわかります。

 

 

平均月収が約10万円のタイにおいて、首都バンコクでは月収20万円以上クラスがなんと20%もいます。月収20万円というと日本では若干平均以下で、あまりピンとこないかもしれませんが、基本的な生活費が少ないタイにおいて、これら月収20万円の人々は、毎日ではないにせよ、週に何度かは日本食を食べるのに十分な稼ぎがあります。

 

事実、露店では1食50バーツほど、現地ローカルショップでも70〜150バーツ程度のタイの食費状況でも、200〜300バーツする日本食レストランでもタイ人はよく見かけます。

 

私もコロナが明けて昨年月に2度目のタイに行くまでは、どこか「発展途上国」という認識が強かったのですが、首都バンコクにおいてはその考えが間違っていたと痛感しました。少しでも時間的に余裕がある方は、是非自分の目で現地に行くことをオススメします。

 

 

最後になりましたが、海外販路開拓のプラットフォームの準備が整いましたら、ご案内させていただきますので、お楽しみにしていてください!

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