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レポート55 / なぜ米離れの時流の中でふりかけ市場は過去最高を迎えるのか?を考えてみる
 
 
     
 



皆さん、こんにちは。 

ジャパンフードカンパニー南口です。

 

私は普段、商品企画や開発のヒントに街歩きをしたり、小売店に行くことが多いのですが、最近はふりかけやご飯のお供や冷凍食品をよく見ています。

 

近々ではスーパーなどの小売店から米が姿を消して、SNSでは「どこのお店にお米があったよ」という投稿をよく見ます。私の妻にも実家の母親から「お米は在りますか?」というLINEが来ていたようで、まさに令和の米騒動といえる状況ですが、大きな流れで見るとお米は減少傾向をたどっていました。日本人の人当たりの年間米消費量は、1962年の118.3kgをピークに年々減少しています。2022年には50.7kgとなり、ピーク時の約半分にまで落ち込んでいます。この減少傾向は長年続いており、業界では「年間10万トンずつ減る」という定説があるくらいです。しかし近年では減少幅は小さくなりつつ、つまり「下げ底」感は来ているとも見えます。

 

 

そんな中、私が注目しているのは、「なぜ米離れは起きているのに「ふりかけ」や「ご飯のお供」と呼ばれるマーケットが拡大しているのか?」という点。

 

 

図 Googleトレンドで見る2004年以降における「ふりかけ」の検索量の推移

 

 

 


図 Googleトレンドで見る2004年以降における「ご飯のお供」の検索量の推移

 

ふりかけもご飯のお供も検索量が増えていることがわかります。

月23日の日本食糧新聞でも、「ふりかけ市場、過去最高更新へ 拡販・価値訴求の好機」と題された記事がありました。

 


https://news.nissyoku.co.jp/news/yoshiokau20240821092517694






つまり、「ふりかけ」や「ご飯のお供」は成長市場です。ですから、ふりかけやご飯のお供という成長市場に、自社製品をどう適応させるのか、というのは商品開発する上での1つのアプローチになります。

 

そして、「ふりかけやご飯のお供市場が拡大している理由」を考えてみると、さらに表層的には見えない成長の要因が探れ、そこを起点に商品開発するトレーニングにもなるわけです。

「なぜ米離れは起きているのに「ふりかけ」や「ご飯のお供」と呼ばれるマーケットが拡大しているのか?」について私自身まだ答えはわかりませんが、仮説としては色々考えられます。

 

・それぞれの単価が上がっている(嗜好化)

・今お米を食べている人は「米好き」だから

・お米を食べるときには、楽しみたいから

・簡便性と忙しいライフスタイルの増加

・健康志向と機能性商品の増加で、サプリ的な摂取

・保存性とコストパが良いから

・子供向け商品が充実し、忙しいママの味方

など色々考えながら、売り場を見て回っています。

 

上記の仮説を自分の目で、データで検証することで、商品企画や開発の幅は広がります。

 

 

是非、皆さんの「なぜ米離れは起きているのに「ふりかけ」や「ご飯のお供」と呼ばれるマーケットが拡大しているのか?」の仮説を聞かせてください。

 


 

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