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皆さん、こんにちは。
ジャパンフードカンパニーの南口です。
2025年 食品メーカーが押さえるべきキーワード
2025年を迎えるにあたり、新たな戦略を考えている経営者も多く、1月のコンサルティングの現場でも今後の成長を見据えた議論が活発に行われました。
その中で、食品メーカーが必ず押さえておくべき3つのキーワードをお伝えします。それは
「海外販路」、「EC(BtoB・BtoC)」、「国内インバウンド(外国人観光客)」 です。これらの市場はすでに成長軌道にあり、各メーカーの戦略次第でさらなる可能性を広げることができます。
本レポートでは、それぞれの市場動向と取り組むべきポイントについて考察します。
1. 海外販路の拡大
海外市場の開拓は、日本の食品メーカーにとって避けて通れないテーマです。国内市場は 人口減少
に伴い縮小し、さらに 円安による原材料コストの上昇 や 人件費の高騰 など、多くの経営者が悩む課題が増えています。
特に 東南アジア市場 は注目すべきエリアです。例えば、タイやベトナムでは日本食の人気が高く、現地の購買力も向上しています。バンコクでは駐在員向けの高級スーパーが拡大し、日本食品の需要が増しています。加えて、現地の富裕層や中間層の
可処分所得 が増加し、日本食への関心がさらに高まっています。
海外市場開拓を検討している経営者は、ぜひ現地視察を行うことをおすすめします。特にタイに関しては「下請けのイメージがある」と誤解されがちですが、首都バンコクに足を運ぶと、その考えが間違いであることに気づくはずです。
2024年に経営者数名とバンコクを視察した際、多くの方が 「思っていたより物価が高い」「日本の方が安い」 という感想を口にしていました。
したがって 国内市場に依存することこそ、大きなリスク です。
2.EC市場(BtoB・BtoC)の成長
日本国内のEC市場は成長率こそ鈍化しているものの、依然として拡大を続けています。2023年のBtoC-EC市場規模は 24兆8,435億円(前年比9.23%増)
に達し、その中でも 「食品・飲料・酒類」 は 2.99兆円規模 と最大の市場となっています。しかし、EC化率は 4.29% と依然として低く、成長の余地は大きいといえます。
BtoBの領域では 業務用食品のオンライン取引が増加
しており、GMSや宿泊施設からの OEM・PB商品の相談 も増えています。
食品メーカーがECを強化する際には、「リピーター獲得」
が重要なポイントになります。
3. 国内インバウンド需要の取り込み
2023年以降、日本への 訪日外国人観光客数は急回復
し、インバウンド消費 が活発化しています。
また、土産品市場も好調 であり、地域の特色を活かした 食品OEMの需要 も増加しています。
インバウンド市場で成功するには、ターゲット層の明確化、販売チャネルの最適化が不可欠です。例えば、中国や東南アジアの富裕層向けに
プレミアム食品を展開 する、または SNSを活用したライブコマース で販売するなど、消費者の購買行動に合わせた戦略
を立てることが重要になります。
まとめ
2025年の食品業界において、成長のカギを握るのは 「海外販路」「EC」「国内インバウンド」 の3つの市場です。
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