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製造現場を支える「フィジカルAI」の動向
皆さん、こんにちは。ジャパンフードカンパニーの南口です。
2026年が幕を開け、食品業界を取り巻く環境はこれまで以上のスピードで変化しています。「AIが勝手に仕事を進めてくれる」なんて少し前まではSFの話のようでしたが、今やそれが現場の日常になりつつあります。本日は、2025年の食品ECの概況やGoogleの驚きの新機能、そして製造現場を支える「フィジカルAI」の動向を、現場目線で分かりやすくお伝えします。
御社の2026年度戦略を考える上でのヒントとして、ぜひリラックスしてお読みください。
1.2025年食品EC市場の総括と現状分析
2025年の食品EC市場は、昨年よりさらに拡大する1年となりました。総務省「家計調査」および直近の概況をお伝えします。
■家計消費支出の推移
2025年度の食品支出におけるネットショッピングの利用額は、4月以降、全ての月で前年比110%を上回る高水準で推移しました。4月から11月までの8ヶ月間における平均伸長率は114%に達しており、物価上昇局面においても利便性と価格比較の優位性から、食品ECの利用は引き続き拡大しています。
■ギフト(贈答)市場の動向
EC経由の贈答支出についても、月次での変動は見られるものの、4-11月の平均で前年比103%と堅調に推移しました。
■12月商戦と市場の二極化
現時点で12月分の公的統計は未発表ですが、現場の支援先データでは前年実績を順調に突破しています。しかし、モール全体の動向を俯瞰すると、必ずしも全店舗が一様に伸長しているわけではありません。市場全体が拡大する一方で、勝ち組と負け組の「二極化」が鮮明となっており、戦略の有無が直接的な収益格差に繋がる局面を迎えています。
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2.AIエージェントの進化と業務自動化のリアル
2026年に入り、AIの役割は「情報の検索・生成(チャット)」から「自律的なタスク実行(エージェント)」へと劇的な転換を遂げています。
■ Google Workspace Studioによる定型業務の自動化
2025年12月にリリースされた「Google Workspace Studio」により、特別なプログラミングスキルを持たない非エンジニア層でも、Geminiを核とした高度なワークフロー構築が可能となりました。
自動化の具体例 :
・トリガー連携: 特定のアドレスから受注メールを受信した際、Google Chatへ即時に要約を通知。
・情報収集の自動化: 毎日指定時間に、過去24時間以内の業界ニュースを抽出し、URL付きで自動送信。
■ Chrome「Auto Browse(オートブラウズ)」の衝撃
2026年1月現在、GoogleはChromeブラウザに「Auto Browse(オートブラウズ)」機能を導入しています。
・機能概要: 特定の条件下でウェブサイトへのログインや複雑なブラウジング、作業代行をAIが行う。
・今後の可能性: 外部のクラウドサービスや基幹システムへのログイン・データ入出力が可能になることで、自社完結型ではない、プラットフォームを跨いだ業務の自動化が飛躍的に拡大します。
■ 導入成果:事務職の配置転換と生産性向上
私も、いくつかの企業に依頼を受けて、AIを活用し、社内の業務効率化・自動化するプロジェクトを進行しています。実際にAI活用による業務効率化プロジェクトを導入している企業では、以下の成果が数値として表れています。
・人員の最適化: 従来、事務作業に従事していた人員の削減を実現。
・業務量の拡大: 削減したリソースを営業や企画などの高付加価値業務へ配置転換(リスキリング)することで、人件費を維持したまま総業務量を増加させることに成功。
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3.「フィジカルAI」の台頭と食品製造現場の未来
2026年のトレンドとして、実体を伴うAI、すなわち「フィジカルAI(Physical AI)」の活用が本格化すると言われています。
■ AIロボットによる技術承継
従来の産業用ロボットと異なり、フィジカルAIを搭載したロボットは、以下の特徴を持ちます。
1.視覚情報の解析: ロボットが「目」を持ち、熟練工の動きを視覚的に学習する。
2.スキルの自己進化: 学習した動きを自ら考え、調整し、安定した作業精度を再現する。
■ 食品メーカーが直面する課題
食品メーカーにおいて、レシピや製法といった「ナレッジ」は最大の資産です。しかし、依然として「特定の職人にしかできない」という属人化がボトルネックとなっているケースが散見されます。
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切り分けるべき要素
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今後の対応
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誰でも(ロボットでも)できる作業
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フィジカルAIへの代替、標準化、自動化
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自社にしかできない価値・経験・技
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徹底的なデータ化、AIへの学習、ナレッジのデジタル化
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この切り分けを迅速に行い、暗黙知を形式知へと変換(デジタル・トランスフォーメーション)できない企業は、労働力不足と技術断絶の波に飲み込まれるリスクが高いと言わざるを得ません。
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4.まとめ:次世代の競争優位を築くために
食品市場のEC化は加速し、AIはもはや道具ではなく「実行部隊」としての地位をますます確立していくでしょう。2026年は、AIエージェントによる「事務の無人化」と、フィジカルAIによる「現場の自動化」が、企業の存続を分ける重要な分岐点となります。
自社に蓄積された「知識・経験・技」をいかに自社ナレッジ化し、AIを使いこなす組織へと変貌させるか。その戦略の成否が、二極化する市場で「勝ち組」に留まるための絶対条件となりそうです。ただ、製造工程におけるAI活用は、多くの企業に於いてまだまだハードルが高いと言わざるを得なく、まずは事務やマーケティング業務に於けるAI活用の定着を優先させましょう。
御社の現在の業務フローにおける「AI活用の適合診断」を実施することが可能です。まずはどの業務から自動化に着手すべきか、策定をサポートさせていただくことも可能です。
ご関心をお持ちいただけましたら、お気軽にご連絡、ご相談ください。
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食品EC歴14年の専門家が、御社の個別の事情に沿った最適なご提案をいたします。
▼ジャパンフードカンパニーの食品EC支援について
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ジャパンフードカンパニー(JFC)
「海外進出」「デジタルマーケティング」「Eコマース」を活用し、日本の中小食品メーカーの売上アップを支援することを得意としています。画一的なソリューションではなく、企業の個性を最大限に活かし、成長する企業作りを得意としています。
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