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Amazonレトルト市場データから見えるOEM市場としての活路
皆さん、こんにちは。
ジャパンフードカンパニー南口です。
以前このコラムで、食品OEMコムへのアクセスが多いジャンルとして「冷凍食品」「レトルト食品」「カレー」などをご紹介しました。今回は、それらのジャンルが実際にAmazon市場でどう動いているのか、データで覗きながら、中小食品メーカーが挑みやすい「すきま」がどこにあるのかを考えてみます。
Amazonの商品リサーチツール「セラースプライト」で「食品・飲料・お酒>レトルト・料理の素」カテゴリを見てみると、サブジャンルごとに市場の「構造」がかなり違うことが分かります(2026年7月・直近30日データ)。
【カテゴリ別 月間販売数(推定)・平均価格・商品集中度/ブランド集中度】
1位 ごはんパック:月間約21.8万個/平均3,715円/商品集中度60.4%/ブランド集中度91.3%
2位 スープ:月間約12.0万個/平均1,791円/商品集中度40.8%
3位 味噌汁:月間約9.9万個/平均1,695円/商品集中度46.4%
4位 カレー:月間約8.7万個/平均1,949円/商品集中度46.6%/ブランド集中度70.9%
5位 パスタソース:月間約6.9万個/平均1,250円/商品集中度59.2%
6位 たれ・料理ソース:月間約4.9万個/平均955円/商品集中度26.5%
7位 レトルトおかず:月間約3.8万個/平均3,138円/商品集中度61.5%/ブランド集中度71.6%
(出典:セラースプライト 市場リサーチ 日本・直近30日 2026-07-28取得
ここで少し補足します。「商品集中度」「ブランド集中度」は、そのカテゴリの売上が上位の商品・ブランドにどれだけ偏っているかを示す数値です。数値が高いほど「少数の商品・ブランドが売上の大半を占める寡占市場」、低いほど「売上が多数のプレイヤーに分散している市場」と読めます。
これらの数値をもとに表を分析すると
「ごはんパック」はブランド集中度91.3%。ほぼ一強と言っていい水準です。実際に商品リサーチで中身を見てみると、1位はAmazon限定PB「Amazonパックご飯」(製造元:アイリスオーヤマ)、3位はアイリスオーヤマ自社ブランドのパックご飯でした。つまりこのジャンルの上位は、自社ブランドと小売PB(Amazon限定商品)の両方を握ったアイリスオーヤマがほぼ制している状態です。これは中小食品メーカーにとって示唆的です。正面から自社ブランドだけで挑むのが難しいカテゴリでも、大手小売のPB製造(OEM)を受託することで棚を獲りにいく、というルートがあることを、この寡占構造自体が物語っています。カレーもブランド集中度70.9%と大手優位が明確で、同様の構図が予想されます。
一方で「たれ・料理ソース」は商品集中度26.5%。今回調べた7ジャンルの中で最も低い数値です。上位商品への売上の偏りが小さい、つまり大手の寡占が効いていない、新しいブランドが入り込む余地が相対的に大きい市場、と読めます。実際、たれ・料理ソースの棚は、地方の醸造元や専門メーカーの商品が並びやすいジャンルでもあります。OEMで自社のたれ・ソースを持つメーカーにとっては、ここに正面からの「活路」がありそうです。
もちろんこれは直近1か月分のスナップショットに過ぎず、季節性やAmazon以外のチャネル動向も含めて検証すべき仮説です。ただ、「集中度が低いジャンル」と「集中度は高いがPB受託で入り込める余地があるジャンル」、この2つの見方を定点で持っておくことは、新規参入や新商品開発の当たりをつける上で、有効な視点になるはずです。
皆さんの会社の商品ジャンルについて把握したいとき、是非JFCにご相談ください。
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