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  総合企画センター大阪 /チルド飲料の市場分析調査レポートを発刊
 2015年3月12日

     マーケティングリサーチ会社の総合企画センター大阪は、市場調査レポート「2015年チルド飲料の市場分析調査」をこのほど発刊した。

 2013年度のチルド飲料の総市場は、前年比1.2%増の5,528億円となった。市場では、PB商品の拡大が顕著となっており、特にスーパーでの動きが大きくなっている。その中でNB商品を展開するメーカーは、小容量製品群への注力度を高めている。同資料では、チルド飲料の販売動向や商品開発のポイントに加え、主要12社の新製品展開状況や販売戦略などを明らかにしている。

 チルド飲料とは要冷蔵の紙パックやカップ飲料のことで、果汁飲料やコーヒー飲料、野菜飲料、乳酸菌飲料などが展開されている。

 チルド飲料の総市場は、2013年度で前年比1.2%増の5,528億円となった。内訳はNBチルド飲料が4,705億円、PBチルド飲料が823億円となった。同市場においてはPB商品の拡大が顕著となっており、特にスーパーでその流れが大きくなっている。すなわち、同チャネルの主力製品である1,000ml製品の需要を巡り、価格優位性のあるPB商品にNB商品の需要が奪われている。

 その中でNB商品を展開するメーカーは、250mlや200mlなど、小容量製品群への注力度を高めている。これは、野菜系飲料や果汁系飲料でこうした小容量製品の需要が拡大しているため。これにより、メーカー各社は新たな収益源としてパーソナルサイズの品揃えを強化している。

 2014年度は前年比1.3%減の5,457億円となる見込み。NBチルド飲料は前年比24%減の4,593億円、PBチルド飲料は前年比5.0%増となる見通し。市況は消費税の引き上げなどで、さらにPB商品の需要が拡大しており、NB商品を取り巻く環境は厳しくなっている。ただ、野菜系飲料や乳酸菌飲料などは、機能性の訴求といった付加価値訴求で好調に推移している。

 商品化傾向としては、前年からメーカー各社の注力度が高まるパーソナルサイズのバリエーションが拡充。具体的には、容量の細分化などで差別化を図る動きが活発となっている。また、既存ブランドについても付加価値を高めるために小容量のラインアップが強化されており、さらに高付加価値とするためにカップ飲料の活用も多く見られる。この他、カップ飲料分野については、CVSカウンターコーヒーとの競争に対抗するため、NB商品ならではのフレーバー提案や素材使用が行われている。

 同資料では、既存ブランドを中心に小容量製品の付加価値化が進むチルド飲料市場の実態および今後の市場拡大に向けた新たな活性化策を調査している。各カテゴリーの販売動向や商品開発ポイントに加え、主要12社の新製品展開状況や販売戦略などに着目。ここから見えてくる今後のチルド飲料市場の動向を分析している。

 「2015年チルド飲料の市場分析調査」の詳細はこちら
 総合企画センター大阪のホームページは こちら
   

 


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